【洗浄の進化編】コンビオーブン・スチームコンベクションオーブンの進化
弊社コメットカトウでは、第7世代のスチームコンベクションオーブン「CSXHシリーズ」を発売しました。
この第7世代では、洗浄性能も進化を遂げていますので、今回は弊社のコンビオーブンにおける「洗浄性能の進化の軌跡」についてご紹介していきます。
コンビオーブン・スチームコンベクションオーブンにおける洗浄性能の進化
コンビオーブン・スチームコンベクションオーブンでは様々な調理を行うため、様々な汚れやにおいが付着します。
コンビオーブンはもともと蒸気が入る想定で設計されており、庫内が100℃以下であれば水をかけても問題はありませんので、その分、従来のオーブンと比較すると清潔に保ちやすいです。
しかし、だからといって毎日水で洗浄するだけでは、汚れやにおいを十分に落とすことはできません。
焼きサバの匂いが付着したコンビオーブンで、プリンを調理したくはありませんよね?
そのため、コンビオーブン庫内の洗浄をきちんと毎日行わなければならないのですが、人の手でコンビオーブン庫内をしっかり洗浄するには時間と手間がかかります。
「手間いらずで美味しい料理が作れるコンビオーブンをせっかく使用しても、洗浄に時間がかかってしまっては意味がない」ということで、コンビオーブンの洗浄性能は省力化に向けて進化を続けてきました。
コンビオーブンの洗浄性能が、どのように進化を遂げてきたのか世代ごとにご紹介します。
コンビオーブン第1~3世代 専用洗剤による洗浄
日本でコンビオーブンが開発された当時、既に世界ではスチームコンベクションオーブン専用の洗剤が海外の洗剤メーカーよりラインナップされていました。
スチームコンベクションオーブン専用洗剤の使い方や洗浄力は、現在とほとんど変わらないレベルのもので、人々はその洗浄力に驚きました。
コンビオーブン第4~5世代 弊社専用洗剤&自動洗浄機能
国内でもコンビオーブンの普及が進み、国内洗剤メーカーもスチームコンベクションオーブン専用洗剤の発売を始めたころ、弊社も安心安全をコンセプトに専用洗剤を発売しました。
「コメットタフナーA」という商品名のコンビオーブン専用洗剤は、誤使用が無いように洗剤を特殊に着色し、国産(福井県で生産)にこだわった洗剤です。
また、コンビオーブンの洗浄を誰が行っても完璧に綺麗になるように、オプション機能ではありましたが、自動洗浄機能を2004年に開発し、洗浄作業の省力化に成功しました。
発表時は驚きをもって受け入れられましたが、この自動洗浄機能には問題がありました。
満遍なく洗剤の噴霧を行い、すすぎの注水をするために、専用ノズルアタッチメントの取付けと1回あたり400ml以上もの洗剤が必要だったのです。
下水負荷やお財布に厳しい仕様でした。
コンビオーブン第6世代 全自動洗浄機能「WashmaStar」
コンビオーブン第6世代では、第4世代の自動洗浄機能の反省を踏まえて、節水し下水負荷に優しい全自動洗浄機能が開発されました。
節水を実現するため、洗浄水を都度庫内に貯めて循環させる方式にし、循環中に泡立たないよう専用のアルカリ洗剤が開発されたのです。
また、下水負荷を減らす為、オーブンに付着した水垢(スケール)を除去する為に酸性洗剤も並行して開発されました。
これらの洗剤はそれぞれ「コメットタフナータブレット」、「コメットタフナーリンスアップ」と命名され、一連の全自動洗浄機能は「WashmaStar」と命名されました。
WashmaStarの効果は絶大で、1回あたり1時間以上の時間を要しますが、毎日洗浄を行っているユーザーの機体は5年経過しても庫内は新品時同様に綺麗です。
また、水垢の付着を抑える効果もあるので、軟水器を設置せずに運用を行っているユーザーも多くいらっしゃいます。
さらにその後、安価に自動洗浄が行えるよう洗剤の見直しも行い、コメットタフナータブレットの廉価版として投入量の調節が容易な洗剤「コメットタフナーペレット」も発売されました。
コンビオーブン第7世代 サスティナブルに進化
第6世代の自動洗浄機能は非常に好評でしたが、唯一問題点がありました。
それは拘束時間の長さです。
自動洗浄後に換気設備を止め、ガス式であればガス元栓を閉める必要があるために、業務終了間際に全自動洗浄を始めると、洗浄終了まで最低でも1時間は帰れない状況になってしまいます。
最新式のコンビオーブンである、第7世代のCSXHシリーズはこの点を改良しました。
「おかえり洗浄」は換気設備を止めて、ガス元栓を閉めても自動洗浄が行える画期的な機能です。
洗浄が終了したら自動で主電源がオフモードに移行するので、業務終了間際におかえり洗浄を始めても、そのまま帰ることができるようになりました。
コンビオーブン第7世代における自動洗浄機能の進化は、蒸気発生器に電気ポットで使用する程の小型電気ヒーターを取り付けただけの変化なのですが、調理現場の人々がサスティナブルに働くために非常に重要な進化であると言えます。
そして、更なるサスティナブルな働き方を実現するために、コメットカトウは今後も進化を続けていきます。
コンビオーブン・スチームコンベクションオーブンはぜひ弊社製品を
今回の記事では、弊社のコンビオーブン・スチームコンベクションオーブンの歴史を、「洗浄の進化」というポイントに着目してご紹介しました。
弊社のコンビオーブンの洗浄は、自動洗浄機能により省力化され、最新式コンビオーブン第7世代のCSXHシリーズでは、サスティナブルな洗浄性能を実現させることに成功しています。
コンビオーブンの購入を検討されている方は、ぜひCSXHシリーズを導入して、環境に優しい調理場を実現させてはいかがでしょうか。
また、弊社のコンビオーブンの自動洗浄機能については、以下の記事でも詳しく紹介しておりますので、気になる方は合わせてご覧ください。